◇カーリング日本選手権第5日(2025年2月6日 横浜BUNTAI)
男子の2次リーグは初戦が行われ、1次リーグD組1位で前年王者のコンサドーレは6―5でロコ・ソラーレに勝利。1次リーグの一部成績を持ち越す通算成績で3戦全勝とし、2試合を残して決勝トーナメント進出を決めた。
試合は4―2で迎えた第9エンド(E)に3点を許して逆転される苦しい展開に。有利な後攻の第10Eも最終投のドローショットがミスで1点しか奪えず、不利な先攻でエクストラエンドに突入した。それでも最後は相手にも痛恨のミスが出て、1点をスチールして勝利。決勝トーナメント一番乗りを決めた。
フォース清水徹郎は「本当に反省。ああいうところ(第10E)で決めないと。勝ちきっていい流れで(最終日に)行きたかった」と大反省。それでも負けなしの5連勝となり、「大きな1勝だと思う」と胸をなで下ろした。
すでに9月末までに行われる五輪代表候補決定戦への出場権は得ており、今大会の優勝が来年のミラノ・コルティナ五輪出場の必須条件となっている他チームよりも有利な立場にある。それでもスキップ阿部晋也は「(気の緩みは)全くない。普段の生活では多々あるんですが」と冗談めかしながらも強調。連覇を果たし、日本男子として2大会ぶりの五輪を目指す
女子1次リーグでロコ・ソラーレに敗れた中部電力の選手たち=5日、横浜BUNTAI
混戦となった女子は前回優勝のSC軽井沢ク、同3位の中部電力の有力2チームが1次リーグで姿を消した。
SC軽井沢クは大会序盤から氷がうまく読めず、ドローショットが決まらない展開が続いた。敗退が決まると、フォースの上野美は涙。ただ五輪出場の望みは消えておらず、「私たちは昨年優勝して代表決定戦に進めるチケットは持っている。まだまだ諦めずにやれることをやるしかない」と前を向いた。
中部電力は一進一退の攻防となったロコ・ソラーレとの接戦を落とした。フォースの北沢は「1次リーグで落ちると正直思っていなかったので、気持ちの整理がつかない」と、ぼうぜんとした様子だった。
[時事通信社]